2011年2月20日日曜日

「荒野へ」


リクエストしていた本が届いた。
「荒野へ」

映画、「INTO THE WILD」の原作。
先に映画を観てしまったので、あらすじはわかっているけど、
原作ではどうなっているのかが知りたかった。
もちろん、内容は映画より詳しい。
ただ、あの映画は圧倒的な映像美でいまでも心に響いている。

原作は、アラスカの荒野で腐乱死体となって発見された青年の実話。
調査した内容が各章に分かれて書かれているが、時系列になっていないために、ときどき話が前後するので、多少読みにくい部分もある。

でも、いろいろ考えさせられる。
青年の成育歴に深く関わる家族の問題。
特に父親の重婚。
その怒りを、ストイックなまでに抑え、人に話さず、本に心の拠り所を求め過ぎたら、あそこまで極端な行動に走ってしまうのか・・・。

危険な1人旅に魅力を感じたり、大自然に心癒されたり・・・。
共感できる部分も多い。
でも、やはり最後の最後は人との繋がりを抜きにして生きるのは難しいと思わざるを得ない。

この本を読みながら、自分の旅のこと。家族のこと。友達のこと。
いろいろなことに思いが馳せた。

そして、その横でずっとクッキーがグースカ寝ているのをとても幸せなことだと思った。


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