2011年2月21日月曜日

積立金。

先日の会議で、5・6年の宿泊行事や卒業アルバムの積立金をやめようという話になった。
給食費の未納問題が騒がれてからずいぶんになるが、だからと言って減ってきたということはない。もうこれは当たり前のようにある。
そして、高学年は積立金のせいでその金額が高額となり、さらに未納が増えるという悪循環。
積立金の支払いが滞り、その取り立てに担任がものすごい苦労をするのを目の当たりにしてきたので、私個人の意見としては大賛成。

・・・では、積み立てをやめるとどうなるかというと、
修学旅行は個人で直接旅行会社に支払い、アルバムも個人で業者に申し込み。
その間に学校が入らないというだけだ。
もちろん、そうなると、支払っていない子の切符はこないので、修学旅行にクラスのみんなが行けるとは限らなくなる。卒業アルバムももらえない子が出てくるかもしれない。
でも、「可哀そうだから」と担任や学校が立て替えてなんとか参加し、そのまま未払いで卒業して姿を消すこともありうるという「人情」主義の方法ではもう通用しなくなっていると思う。
どうしても、家庭の事情で・・・・という人は実際にはほとんどいない。
どんなに給食費を払っていない親でも携帯は持っている。こどももDSは持っている。
就学援助や生活保護もある。
支払いの優先順位として、学校がかなり最後にされているだけ。
お金の取り立てを担任の仕事にされると、とても苦しい。
今の積立方式だと、子どもを修学旅行に行かさないとなると、なぜか学校が非難される。
でも、この方式だと、親が払う以外に学校のすべきことはないし、払っていない親の子は残念だが連れて行くことができない。
そこのところの線引きをはっきりすることに、私は賛成する。
こうなると、高学年の担任の事務負担も心理的負担もずいぶん軽減されると思う。

「学力低下」「教師の指導力不足」という前に、実際に教員が受け持っている事務負担、心理負担を減らして、教材研究や子どもと関わる時間の確保に努めて欲しい・・・。

子どもは親の姿をみて育つ。
本当にそう思う。
親がやっていること、そのままを子どもは学校でやっている。
その姿を決して親に見せないまま・・・。

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